出展者プレゼンテーション 2017年10月13日(金) 13:20-13:50 D会場

再生医療

公立大学法人横浜市立大学

横山 詩子

医学研究科 循環制御医学・准教授

静水圧を利用した細胞のみから創る組織の構築法

 わが国では年間に7万本の人工血管が消費され、市場規模は80億円に上りますが、そのほとんどが輸入品です。またテフロンなど人工素材であるため、生体適合性が問題となっています。生体適合性向上の観点からは、生体血管に勝るものはありません。かつてヒト臍帯血管がそのまま使用されましたが、個別の患者に応じて口径を調整することが難しく、普及には至りませんでした。生体組織材料を合成した人工血管も作製されていますが、製造工程が複雑であり、医療材料としての製造管理やコストが問題となっています。
 我々は、培養細胞だけから、人工血管を簡便に短期間で作製する技術を開発しました。従来の技術では、培養平滑筋細胞で血管弾性成分を合成することは困難でした。我々は培養血管平滑筋細胞に、静水圧を負荷することにより(加圧)、細胞の重層化と弾性形成を促進する画期的な装置を開発しました。本製造法は廉価であり迅速に人工血管合成が可能です。

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